2006年12月10日

時計コレクションをするなら、まずは時計について学ぼう

<自動巻きの内部構造>
自動巻きの時計(俗にオートマチックと言われている時計)は腕を振ることにより、内部のおもりがゼンマイを自動的に巻き上げる仕組みになっています。時計の裏がガラス張りになっているスケルトンなどで、その構造をご覧になった方も多いでしょう。自分で時計を分解して中身をご覧になった方ももしかするといらっしゃるかもしれません。ここでは、実際にセイコーのLORD MATICを解説していきます。さて、まずはムーブメントの基本的な要素を挙げます。

調速機:振り子を使い、規則正しく振動する部分のこと
脱進機:振り子の振動数を数え、振り子の振動を維持する部分のこと
輪列:脱進機の数えた振動数を計算し、針で文字盤に表わす部分のこと
動力:振り子の振動に必要なエネルギーをゼンマイで供給する部分のこと


時計は時を正確に刻むことに本質がありますから、調速機こそが時計であるともいえます(振り子が時計である。その他の機構は振り子の付属にすぎない。という言葉もあるくらいですから)。それでは調速機、脱進機、動力、輪列の順番で説明します。

LOAD MATICの場合、裏蓋は開かない構造になっているので実際にはガラスの部分をはずしてムーブメントを取り出します。時計上部にある半円状のものがローター。 腕を振ることによりこのローターが回転し、その回転によってゼンマイが巻かれていく仕組みです。 通常の時計ではローターが左右どちらに回転してもゼンマイが巻かれるような構造です。

ローターから伝わってくるエネルギーは上部右側の歯車に伝えられるようです。この歯車はさらにクラッチ車を使って回転を一定方向に減速させて中央の大きな歯車を回転。中央上部に位置している一番大きい歯車の下にゼンマイの入ったケース、香箱(一番車)があるのです。その左に位置する歯車は、竜頭を巻いてゼンマイを巻く際に使われる歯車なのです。

機械時計の心臓部にあたるのが、テンプです。同じ方向に回転し続けるのではなく、脱進機からのエネルギーとヒゲゼンマイの力を利用して左回り右回りを絶えず繰り返している仕組みです(掛時計の振り子と考えてください)。テンプはテンプ受けと、ヒゲゼンマイによってつながっています。ある程度左に回転するとヒゲゼンマイの力で元に戻され、次に右回転をするようになっているのです。

このLOAD MATICにはありませんが、テンプ受けに何か文字が刻まれていて、レバーのようなものがあるのをご存知の方もいるのではないでしょうか。 あのレバーは緩急針といい、テンプの弧(テンプの振動範囲)を調整するレバーなのです。遅れる、進むといったズレを微調整することが可能なんですよ。

アンクルは、形が人の足首の形に似ていることから名づけられた部品。テンプの左右の振動をガンギ車に伝える役目があります。ガンギ車はゼンマイから動力を受けているので常に回り続けようとしますが、アンクルがその動きに歯止めをかけているのです。 つまりアンクルの左右の爪が交互に動いて、テンプの一振動毎にガンギ車の歯を1つだけ進めているというわけです。機械時計がカチカチ音を立てているのは、このアンクルとガンギ車がぶつかる際に生まれる音なのです。

時計の中心から少し左にずれたところに位置する二番車は、一番車から伝えられた動力を三番車に伝え、分針を回す役目があります。中心から少し下にずれたところに位置する三番車は、二番車から伝えられた動力を四番車に伝え、時針を回するのです。最後に時計の中心に位置する四番車は、三番車から伝えられた動力をガンギ車(脱心機)に伝え、秒針を回します。
posted by とけいとけい at 21:45 | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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